HIGH QUALITY
フィッシングラインに求められるのはまず安定した強さです。その上で多様化する釣り糸への評価基準をクリアしていかなくてはなりません。つまり破断する瞬間までいかなるパフォーマンスを見せるのかということ・・・。当社ではフィッシングラインに求められるさまざまな特性に高いレベルで応えるために、糸径から強伸度、柔軟性、摩耗性など12の検査項目を設けてラインキャラクターを決定しています。 釣り人の感性をバックボーンに築き上げた当社独自の詳細な検査・分析により、フロロカーボンラインの特長を活かした理想に近いフィッシングラインが生まれるのです。
釣り糸に求められる要求は感覚的なもの、人それぞれです。当社ではラインキャラクターを客観的に判断するために、独自の検査を行い、ラインキャラクターを数値化し、分析を行っています。客観的な「数値」が、釣り人ひとりひとりから、主観的な「感覚」でフィードバックされる・・・その「数値」と「感覚」のキャッチボールが新たな商品へとつながるのです。
分析結果は新商品開発にフィードバックされるほか、ラインキャラクターを表す指数として表記されます。
釣り糸を選ぶ際、参考にしてください。
最大値、最小値、平均値、太さムラ、偏平率を検査・管理し、これを生産にフィードバックする事により、強さ等ムラの無い均一な糸質を実現。 当社ではミクロン(1mmの千分の一)単位で制御しています。
糸の強さを表すには、一般的に「何Kgの重さをくわえると切れるか」を示す「強力」(単位 :Kgf)を使っています。
しかし、現在発売されているフィッシングラインは、メーカーや銘柄で、同じ号柄表示でも微妙に太さが異なるため、正確な強さはわかりません。
当社では、開発・検査の段階で、ラインの持つ真の強さを測定するために、「強力」の値をラインの断面積で割った値、「強度」(単位:Kgf/mm2)を使い、ラインの太さに惑わされない、ラインの「強さ」を把握しています。
直線強度を出すのは、比較的簡単。例えば製造時の糸の延伸倍率を高くすれば直線強度はあがります。しかし、その結果、結節強度が低下してしまう可能性があります。
多くのフロロカーボンラインは、この直線の強さのみ。このため、結び目から切れてしまいがちなのです。
糸に荷重を掛け、糸が伸び始めてから破断に至るまでに要した総エネルギーを破断エネルギーと呼びます。
破断強度が高く、且つ破断までの伸度が大きいもの程、数値が大きくなります。つまり、この数値が大きいもの程、粘り強くタフな糸と言えます。
これは素材によって決まります。一般的なナイロンである「6ナイロン系」の比重は1.13〜1.16(乾燥時)。
これに対しフロロカーボン系はいずれも1.78〜1.80。
水、海水の比重が1〜1.035ですからフロロカーボンはナイロンに比べ圧倒的に重く、沈み易いと言えます。
一般的な釣糸は、スプールから糸を引き出した時、くるくるとカールしてしまいます。
これを当社では厳密に測定・数値化し、巻きグセ指数として評価し改良に役立てています。また、フロロカーボンハリスでは、引き出した糸を手で引張り、この巻きグセを 取ったりもしますが、これさえも当社では数値化し評価に役立てています。
グランドマックスFXでは、巻きグセの問題を独自に開発した新技術「FNT製法」により解決しました。
これらを数値化し評価するだけでなく、改善するための新技術まで開発するのが当社の技術力です。